#3.つま先の向き、骨盤の傾きや回旋が及ぼすパンチ動作についての考察
こんにちわ!
今回は、つま先の向きとパンチ動作についての考察を行っていきます。
※3月22日追記
目次
- ①運動連鎖とは
- ②つま先の向きが及ぼす連鎖
- ③つま先の向きとパンチ動作の関係性
- ④近い距離での打ち合いのつま先の向き※3月22日追記
- ⑤骨盤の傾きによる連鎖※3月22日追記
- ⑥骨盤の傾きとパンチ動作※3月22日追記
- ⑦骨盤の回旋による連鎖※3月22日追記
- ⑧まとめ
- ⑨終わりに
①運動連鎖とは
身体の骨は約206個。筋肉はおよそ400〜600種類あると言われています。骨や筋肉らが協働し身体の支持や安定、運動に関わっています。
それらの筋肉や二つもしくはそれ以上の関節が関わり、動作を起こす事を運動連鎖と言います。
運動連鎖はCKC とOKCの2種類に分けられます。CKCとは、末端の関節自由な動きを妨げたり、動きを制限する大きさの抵抗が掛かる運動であり、関節の遠位のセグメントが固定されています。
(例.スクワット・プッシュアップ)
OKCとは、隣り合った複数の関節が関わり、末端の関節を自由に動かすことが出来る関節運動です。
(例.レッグエクステンション)
②つま先の向きが及ぼす連鎖
運動連鎖には上行性運動連鎖と下行性運動連鎖の二つに分けられます。
上行性運動連鎖とは、足部から近位へ上行性に波及する連鎖(下から上)であり、スクワットが主な例として挙げられます。
足部回内、回外に伴い下記の症状が生じます。
表1.足部回内、回外による骨盤・関節・骨の作用
|
足関節回内 |
足関節回外 |
脛骨 |
前方・内側・内旋 |
後方・外側・外旋 |
膝関節 |
屈曲・外反・内旋 |
伸展・内反・外旋 |
大腿骨 |
前方・内側・内旋 |
後方・外側・外旋 |
股関節 |
屈曲・内転・内旋 |
伸展・外転・外旋 |
骨盤 |
前傾・前方回旋 |
後傾・後方回旋 |
つま先が内側に向く事で、脚は全体的に内側に捻られ
つま先が外側を向く事で、脚は全体的に外側に捻られます。
③つま先の向きとパンチ動作の関係性
つま先が内側を向く事で、骨盤は前方回旋します。
構えた際
前脚のつま先は内側に0〜15°に向き
後ろ脚のつま先は外側に45°〜75°ぐらいですかね。
外側に開く事で、後方回旋します。
(90°は開き過ぎかと、、、国内、海外で活躍している選手がいましたら申し訳御座いません。)
ストレート打つ際、45°〜75°に開いている後ろ脚つま先を正面に向ける事で、後方回旋している骨盤を前方回旋しながらストレートを打ちますが
ここで重要なのが前脚のつま先の向きです。
つま先の向きが30°〜45°もしくはそれ以上内側に向いていると
ストレート打つ際、前脚は前方回旋位で固定されているため、後ろ脚側の骨盤の可動域が制限されてしまいます。
なので、もしストレートが伸びないなと感じたら
つま先の向きを変えてみると良いかもしれません。
ただ、大腿四頭筋や内転筋群、中殿筋が弱いとパンチを打った際に重心が外側に逃げてしまいます。
なので、スクワットやランジでトレーニングする必要があります。
④近い距離での打ち合いのつま先の向き※3月22日追記
つま先が内側に向くことにより内転筋群の作用で安定性が増して、重心のブレが減りパンチが当たる距離ならつま先の向きは内側でもいいのかな?とも考えましたが
前方回旋位で固定されてしまうと次の動きが遅れる
なんてことも考えられるんじゃないかと思うので
やはりつま先の向きは0°〜15°ぐらいが良さそうです。
⑤骨盤の傾きによる連鎖※3月22日追記
下行性運動連鎖とは近位から遠位に下行性に波及する連鎖です。
骨盤の傾きに伴い下記の連鎖が生じます。
表⒉立位の状態で骨盤の前傾、後傾に対する作用
|
骨盤前傾 |
骨盤後傾 |
股関節 |
屈曲・内転・内旋 |
伸展・外転・外旋 |
大腿骨 |
後方・内側・内旋 |
前方・外側・外旋 |
膝関節 |
伸展・外反・外旋 |
屈曲・内反・内旋 |
脛骨 |
後方・内側・内旋 |
前方・外側・外旋 |
足関節 |
底屈・回内 |
背屈・回外 |
骨盤が前傾することにより、脚は全体的に内側に捻られ
骨盤が後傾することで、脚は全体的に外側に捻られます。
⑥骨盤の傾きとパンチ動作※3月22日追記
O脚の方は、上行性連鎖により骨盤が後傾している可能性が高いですが
格闘技の特性上、つま先が内側に向いていることが多いはずなので
骨盤が前傾している選手は多いと思います。
骨盤の前傾が強いほど、脚もそれに伴い内側に捻られます。
骨盤の前傾が過剰な場合につま先の向きを0〜15°に変えようとすると
連鎖に逆らうことになり捻れが生じ、パンチが打ちづらくなる可能性があります。
このような場合、骨盤の前傾に関与している
・大腿直筋(もも前)
・大腿筋膜張筋(もも横)
・腸腰筋(腰と背骨を繋ぐ筋肉)
・起立筋(背骨横の大きい筋肉)
ヒューマンアナトミーアトラスより引用
これらの筋肉が硬く骨を引っ張っている可能性が考えられるので
ストレッチする必要がある
しかし、腸腰筋は使えていなく緩んでいる可能性があるので鍛えた方がいいかもしれません。
って、https://mobile.twitter.com/garasu046のアカウントでツイートしましたが
筋力が弱く重力に負けて引っ張られているのも考えられるんじゃ、、、
そんな気もするので徒手検査して確認するしかないですね。
筋力が弱い場合はもちろんトレーニング。
⑦骨盤の回旋による連鎖※3月22日追記
骨盤の傾き同様に、回旋も下行性連鎖になります。
表⒊立位の状態で骨盤前方回旋と骨盤後方回旋に対する作用
|
骨盤前方回旋 |
骨盤後方回旋 |
股関節 |
伸展・外転・外旋 |
屈曲・内転・内旋 |
大腿骨 |
前方・内側・内旋 |
後方・外側・外旋 |
膝関節 |
屈曲・外反・外旋 |
伸展・内反・内旋 |
脛骨 |
前方・内側・内旋 |
後方・外側・外旋 |
足関節 |
背屈・回内 |
底屈・回外 |
骨盤の傾き同様
骨盤が前方回旋することにより、脚は全体的に内側に捻られ
骨盤が後方回旋することで、脚は全体的に外側に捻られます
競技特性上、構えた際の前脚側が前方回旋位になり後脚側が後方回旋位になります。
日常生活で極端に回旋していなければ特に気にする必要はないと思います。
ただ、それが原因で痛みやパフォーマンスに影響しているのであれば改善しなければいけませんね。
⑧まとめ
つま先の向きを変える事でストレートに限らずパンチが打ちやすくなる可能性がある。
ただ、つま先の向きが原因なのか
今回記述しなかった下行性運動連鎖として、骨盤からつま先までの連鎖なのか
もしくは違う原因なのか
様々な原因があるため一概には言えません。
※3月22日追記
つま先の向きを変える事でストレートに限らずパンチが打ちやすくなる可能性
もしくは
過剰な骨盤の傾きを修正すればパンチが打ちやすくなる可能性がある。
今回は触れていませんが
胸椎の可動域もパンチに関係しているため次回以降記事にします。
⑨終わりに
前方回旋…腰の位置が前に動く動作
後方回旋…腰の位置が後ろに動く動作
説明下手ですみません。泣
※下行性運動連鎖につきましてはまた次回書かせて頂きます。
間違っている箇所や、分からない事などございましたら、コメント宜しくお願い致します。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
今後とも宜しくお願い致します!!!!!!
※3月22日追記させて頂きました!
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